氷の世界

 ♪窓の外ではりんご売り、声を枯らしててりんご売り、きっと誰かがふざけてりんご売りのまねをしているんだろう・・・今年の寒さは記録的なもの、凍えてしまうよOh!毎日吹雪、吹雪、氷の世界ィ~♪

 何の歌か見当もつかないであろう方に少々解説をすると、今から30数年前のフォーク全盛期と呼ばれる時代に一世を風靡したシンガーである。この歌が、何を訴えようとしているのか、何を言わんとしているのか私には理解できないが、確か彼は、大麻を所持して捕まった経歴がある。その時代に作った歌であるから、意味が不明なのはしょうがないと勝手に解釈している。そして私はこのシンガーのファンである。

今日は、思わずこの歌を口ずさんでしまいたくなるような大荒れの天気であった。吹雪で前方の視界が無いため、やや上の電信柱の先端を目印にゆっくりと車を運転する。酪農振興センターがある六ヶ所村旧八森地区は、地吹雪の名所である。普段の倍近くの往診時間がかかってしまった。

 あるフリーストールの農場では、昨日分娩した牛が、調子が悪いとの往診依頼があり、行ってみると、吹きさらしのストール内で、36度しか体温がなく、しかも起立不能となっていた。これはちょっと厳しいかもしれない・・・。

、「そろそろ春も近いよね」と話していた二日前の月曜日に最高気温が10度前後だった。今日の正午の気温はマイナス3度だからひどい温度差である。体温調節機能が未熟な子牛やストレスのかかっている分娩前後の牛にはちょっとしんどいだろう。

 来月初旬に、青森市文化会館で井上陽水のコンサートがある。苦労したが、やっとのことでチケットを手にすることができた。厳しい冬が過ぎ、春が訪れるのを待ちわびている気持にも似て、今秘かに、このコンサートに行くことをとても楽しみにしている。