受精卵移植による和牛子牛の双子生産




 昨年の10月に青森銀行より研究助成金をいただきました。


写真はその贈呈式の模様を紹介した新聞記事の切り抜きです(デーリー東北、東奥日報)。




 和牛子牛価格や枝肉価格が低迷している昨今ですが、受精卵移植による双子生産(2分割、2卵移植)が安定的に可能となれば、より収益性の高い畜産経営を行うことができるのではないかと考えています。




 しかし、双子生産は絵に描いたように簡単にできるものではありません。子牛が虚弱であったり、早産死産率が高かったり、あるいは、母体が分娩後に胎盤停滞をはじめとした体調不良となったりすることから、これまで多くの試験研究がおこなわれていながら実用化までには至っていないのが現状です。




 双子生産を安定的に行うには、上記した問題点が起こる原因を明らかにする必要があります。その上で、双子を安全に分娩させるための栄養管理技術を構築していくことが求められます。




 今後、これまでの研究で明らかとなった知見等をご紹介していきたいと思います。