12/14/2008

移動する胚


Aランクの胚では必要ないと思いますが、私は低ランク(B)であっても、捨ててしまうには惜しいものはBランク卵として凍結します。移植時に融解し、胚の品質(生存性)を観察した後に捨てるもの、移植可能なものを判定すればよいと思っています(もちろん販売用には使えませんが)。


先日、Bランク胚を2卵融解、観察し、1卵はまあ何とか使えそう、もう1卵はちょっと難しそうという合計2卵をアシストハッチした後、ワンストロー内に2卵吸って移植をした乳牛の妊娠鑑定を行いました。

右の子宮角に移植した記録が残っていましたが、32日齢でエコーを用いた診断で、左右の妊娠角にそれぞれ別れて受胎していました。生命の神秘というか不思議な現象です。


無事に双子分娩できるように万全を尽くしたいと思いますが、よくあること(報告されていること)なのでしょうか?私は初めての経験です。

11/27/2008

繁殖検診







今週は繁殖検診ウイーク。

午前中は診療をして午後から2農場で繁殖(牛群)検診を行い、夕方また診療をするというタイムスケジュールを月曜日から土曜日までこなす。

今日は、さらに4頭の採卵もあり、時間との戦い。張りつめた空気。(自分だけ?)

妊娠鑑定をして不受胎が多いと追いつめられるような気持ちになってしまう。
逆に受胎している牛が多いことはなによりもの癒し・・・。
高泌乳に改良された現代の牛群は変動要因が非常に多い。給与飼料の品質や量、バランスも大きな要因である。ベストコンディションを維持することは容易なことではない。
自我を押しつけることなく、しかし、信念を貫け。理想を思いつつ、現実を直視する。
長い道のりだ。あせらず一歩一歩歩いていこう。






10/22/2008

ワラ立て




 稲刈りが終わりワラ立てのシーズンがやって来ました。




去年は約15町歩分、120センチのロールで約300個を集めました。親牛に食べさせる貴重な粗飼料源です。




束ねた藁を6個重ね合わせるように合わせて立て、乾燥しやすくします。風が吹いたり、雨が吹き付けても倒れないように束ねた頭を数本の藁で結びつけます。




腰にも、指先にもつらい作業です。




今日は、小学2年生のせがれと一歳半の娘、そして家内と両親、従業員の和田さんと藁立て作業をしました。




農業生産は常に天候にゆだねられるものであり、自然の力には到底逆らえるものではありません。




長雨が続き、春先に濡れて泥だらけの藁集めを余儀なくされた年もありました。




今日は穏やかな良い天気でしたが、白い冬の使者が来る前にどうかこの藁を収穫させてくださいと沈む夕日に願わずには居られませんでした。






                     

8/15/2008

哺乳牛舎



 全国的に和牛子牛市場価格が低迷しています。景気低迷による枝肉価格の伸び悩み、穀物相場の高騰など良い話題の無いご時世で、子牛生産農家、肥育農家、酪農家いずれも厳しい経営環境の中に立たされていると思います。出口の見えない暗闇の中でじっと耐え忍ぶ日々ですが、その中にも光を見出す努力をしていきたいものです。
 弊社では、ホルスタインへの和牛受精卵移植を積極的に行っておりますが、その中でも借り腹生産をさらに拡大したいと考えています。子牛も次第に増えて牛舎が満杯状態です。多少無理をしましたが(冷や汗・・・)良い子牛を生産するための投資は必要と判断して新しい哺乳牛舎を建設中です。
 完成時には、個別管理で40頭の子牛を収容できる哺乳牛舎となります。
 
 

5/02/2008

慣らし放牧


 5月に入ったばかりなのに27,28度の高温がここ2日間続いています。
桜を愛でる余裕もなく、ばたばたと日々が過ぎていく間に、初夏を思わせる陽気です。

六ヶ所村にある酪農振興センターでは、本格的な放牧に備え、一日に何時間かずつ放牧場に慣らす馴致放牧がおこなわれていました。急激な環境の変化は、牛にとってはストレスとなる可能性が高いため、冬の間に過ごした牛舎環境から、屋外の環境に徐々に適応させるためのものです。

 恐る恐る足を踏み出し、久振りに味わう土の感触を確かめながら、やがてまだ短い牧草の上を一目散に駆けだしていきました。

5/01/2008

安福165-9の受精卵


 4月29日に採卵いたしました安福165-9の受精卵です。ドナーの父は勝忠平、母の父は第1花国です。まずまずの品質だと思います。一卵あたり55000円で販売いたします。今後、165-9は貴重品となると思いますので自社で使おうと思っていましたが、もし欲しい方がいらっしゃいましたらご連絡ください。

3/05/2008

無事終了


 気が付けば3か月更新を怠っていました。
本来、怠け者の私ですが本当はそれどころではなかったのです。
これまでの研究の総まとめでもある「学位論文」というヤツと格闘し、もがき苦しんでいました。
先月、最終試験があり、「合格」をいただきました。
心身ともに疲れ果てました。ちょっと一息温泉にでもといきたいところですね。